我がマンションにNTT東日本の「Bフレッツ マンションタイプ」(フレッツ光)が導入されました。しかし、すでにイッツコムのCATVインターネット「かっとびプラス」やソフトバンクBBの「Yahoo! BB」といったADSLでインターネットに接続されている方も多いでしょう。しかし、せっかくマンションにフレッツ光が導入されたのに、フレッツ光に乗り換えないのはもったいないです。
フレッツ光のいいところは速度面だけではありません。速度がCATVインターネットやADSLより高速なだけでなく、実はサービスの組み合わせによってより快適な環境を“今までよりも安く”使えるのです。このサイトでは、そういったメリットから、実際の通信速度、フレッツ光に最適な無線LAN機器について掲載しています。ご質問がございましたら作者のメールアドレスまでご連絡ください。なお、このサイトは随時内容を追加、修正されていくことをご了承ください。
フレッツ光のマンションタイプの場合、NTTのビルから引き込まれた光ケーブルは、マンションのMDFと呼ばれる電話集線装置の隣にやってきます。そこから先は光ケーブルではなく、「VDSLモデム」という「ADSLモデムの短距離版」といえる装置を使い、電話線を通じて各戸にフレッツ光の信号が送られます。フレッツ光は「最大100Mbps」ですが、VDSLモデムの仕様により、受信速度(下り)が100Mbps、送信速度(上り)が35Mbpsとなっています。ちなみに「かっとびプラス」は下りが8Mbps、上りが0.25Mbps、「Yahoo! BB 12M」は下りが12Mbps、上りが1Mbps。どれも理論値なので実際の通信速度は七掛け程度と考えてください。
フレッツ光が圧倒的に高速であることがわかりますが、一番注目したいのが「上りの速度」。デジカメ写真を電子メールで親戚や友人に送ることは少なくありません。また、最近では富士フイルムの「フジカラーネットサービス」のように、デジカメ写真のプリント注文をネットで済ませて、最寄の写真店でそのプリント写真を受け取るといったサービスも充実しています。このようなときに「上り」の速さが効いてきます。「デジカメ写真データを送る」シーンでは、「かっとびプラス」やADSLでは時間がかかりますが、フレッツ光の上り35Mbpsならストレスなくデータを送信することができます。
例えばイッツコムの「かっとびプラス」は月額料金が3360円とブロードバンドサービスとしては安い方ですが、電話料金までは安くなりません。しかし、「かっとびプラス」とNTT東日本の加入電話(いわゆる普通の固定電話)を解約し、フレッツ光を導入して「ひかり電話」を契約すると、支払う月額料金が安くなった上で、通話料金が劇的に安くなります。
カラクリは簡単です。ひかり電話の月額基本料金は税込みで997.5円、一方の普通のNTT東日本の加入電話の月額基本料金は1785円。ひかり電話を契約するとこれまでの加入電話を解約できるので、800円弱も月当たりで違ってきます。
ひかり電話の通話料金は“全国一律”で3分8.4円と格安。しかも、今使っている電話番号をそのまま引き続き使えるので、ひかり電話にすることによるデメリットは基本的にありません(ただし、一部特殊な電話番号はかけられないのでご注意を)。
なお、ひかり電話にすると今まで使っていた加入電話は“利用休止”となります。ひかり電話と加入電話は完全に別のサービスなので、いわゆる「電話加入権」を業者に売ってしまうことができます。とはいえ、電話加入権市場は価格が大幅下落しているらしいので、たいした金額では売れないかもしれません。親戚に譲る、などというのもいいかもしれません。どうせ使わないものですから。
ここまでは、今まで使っている電話やインターネット接続が快適、安価になる点を強調して解説しました。しかし、フレッツ光にするメリットはほかにもあるんです。それが「テレビサービス」。
フレッツ光で受けられるテレビサービスには大きく分けて3つのタイプがあります。1つ目のタイプはパソコンを使って観る「フレッツ・スクウェア」。2つ目のタイプはフレッツ光回線を利用する「ブロードバンド映像受信端末」という専用の装置を普通のテレビにつないで、映画などが楽しめる「ひかりTV」。3つ目は「スカパー光」。名前の通り、スカパーやBSデジタルの放送を普通のテレビで視聴できるものです。
1つ目のタイプ「フレッツ・スクウェア」は、フレッツ光に加入すれば基本的に誰もが無料で利用できるサービスです。有料の動画が一部あったりしますが、パソコンさえあればすぐに楽しめるサービスです。
2つ目のタイプは、フレッツ光版のケーブルテレビです。これまで「オンデマンドTV」、「4th Media」、「OCNシアター」と3種類のサービスがフレッツ光で提供されていましたが、会社が統合され今では「ひかりTV」ひとつとわかりやすくなりました。ひかりTVのメリットはなんといってもフレッツ光経由によるビデオレンタルVOD(ビデオ・オン・デマンド)サービスで、好きなビデオが好きな時間に見ることができます。また、ケーブルテレビやスカパー!のように40チャンネル以上の多チャンネル放送を見ることもできます。
3つ目のタイプ「スカパー光」は、光回線版ケーブルテレビです。最近では「フレッツ・テレビ」という名称の方が知られているでしょう。仕組み上、インターネットを使用せず、テレビやBS、CSの放送を光ファイバーでそのまま伝送します。ただし、我がマンション自体の配線を変えたり、我がマンション全体のイッツコムを解約しなければ受けられないサービスです。そのため、管理規約の改定や配線工事(とはいっても各戸の工事はなく、共有部分のみ)が必要になります。イッツコムと比較してのメリットは、パラボラアンテナを使うスカパーとよりチャンネル数がたくさんある多チャンネルサービスが受けられるだけでなく(ほぼ、パラボラアンテナが必要な通常のスカパーと同じ)、スカパー光を契約しなくてもBSデジタル/BSアナログ放送を、何の装置もなしにBSデジタル対応テレビ(BSアナログ放送はどのテレビでも)で視聴できる点です。私はかなり魅力的と感じていますが、こればかりは我がマンションの居住者全員の同意がない限り利用することができません。
3つのタイプをご紹介しましたが、普通のテレビで視聴するサービス(「イッツコム」「ひかりTV」「スカパー!光」)のチャンネルサービスを比較したExcelファイルを作ってみました。明らかにスカパー!光がよさそうに見えるのは私だけでしょうか? ちなみに現状で私はひかりTVを契約して、多チャンネルサービスとビデオサービスを視聴しています。
実際にフレッツ光が開通するまでの流れを見ていきましょう。基本的な流れは次の通りです。
以上、長々とした内容でしたが、おおむね導入には一カ月ほど見ておくとよいでしょう。それと、プロバイダーが用意する無料キャンペーンの関係上、月末よりも月初に工事したほうがお得に利用できる期間が長くなります。ですが、月初は工事が集中するようです。
さて、このページを公開したところ、当マンションの居住者の方から具体的な機器の接続方法についてご質問を、直接お会いしていただきました。ということで導入したときに設置する機器の写真を掲載しておきます。これらの機器はすべてレンタルのみの提供で、導入のタイミングやマンションによってNTT東日本から提供される機器のタイプが異なることがある点にご注意ください。




これに加えて、時間ができたらもうちょっと分かりやすい模式図を追加する予定ですが、ご質問がございましたら作者のメールアドレスまでご連絡いただくか、当マンションの方はお気兼ねなく私のところまで直接お越しください。
このサイトに検索エンジン経由で来た方には「フレッツ 速度」のように実際の通信速度(実効速度)が気になる人が多いようです。以下の表は速度計測サイト様々な時間帯に調べた中で、「コンスタントに出る最大速度」と思われる数値を挙げてます。
| 通信方向 | 実効速度 |
|---|---|
| 受信速度(下り) | 60Mbps |
| 送信速度(上り) | 35Mbps |
なお、NTT東日本のフレッツ・スクウェアにある速度計測サイトで調べると受信速度(下り)は約70Mbpsと出ます。この数値はインターネットを経由しないで計測する仕組みになっているので事実上の“最高速度”といえるでしょう。「マンションは回線共有だから遅いのでは?」と思うかもしれませんが、実際のところ心配は要らない、というのが実際のところでしょう。24時間365日ヘビーに大容量データの送受信をする人は事実上いないので、回線共有ゆえに遅いということはほとんどないです。
それ以前に100Mbpsという速度はパソコンの性能が高くないと引き出せませんし、そもそもインターネット上にあるコンテンツで10Mbps以上を要求するものはありません。ちなみに、地上デジタルやBSデジタルのハイビジョン放送は約20M~約25Mbps。30Mbps以上も出れば現在のインターネットなら不足どころか十分オーバースペックです。
「LANケーブルの配線はじゃまだから無線LANにしたい」という人は多いはず。しかし、一万円弱で買える無線LAN親機(IEEE802.11a/g)の場合は実効速度が約20Mbps~25Mbps程度しかありません。一方、1万円台とちょっとだけ高めの無線LAN親機(IEEE 802.11n)では約40Mbps~80Mbpsです。どうしても“最高速”で使いたいのならLANケーブルでつなぐかIEEE802.11nのデュアルチャネル対応の「公称300Mbps」タイプの無線LANを利用するしかありません。
IEEE802.11nの「公称300Mbps」のオススメの無線LAN機器はなんといってもNECの「AtrermWR8700N」です。

この製品の最大の特徴はニンテンドーDSやPSPなど幅広い機器と通信できる2.4GHz帯と、それとは別の周波数帯5GHzが“同時に”使えることです。数多くある「公称300Mbps」のIEEE802.11n製品ですが、安価に売っている機種は2.4GHzしか使えません。一見問題ないように思えますが、2.4GHz帯は利用者が多く、電波が飛びすぎるので“混信”しがちです。もちろん、実際には混信しないのですが、ご近所さんの無線LANの電波が干渉して通信速度が低下します。その点、5GHzは2.4GHzのように利用者が多くなく、またちょうど家一軒分だけに届く電波なので、“混信”の心配がありません。特にひかりTVの配線を無線化するのであれば、この商品以外の選択肢はないでしょう。
AtrermWR8700Nは価格も戦略的に手ごろな価格になっているのも見逃せません。予算をケチって5GHzに対応した製品を買ってしまうと、実は2.4GHzと5GHzの切り替え方式だったりするので要注意。長年使うものですから、ここはドンと構えてしっかりした無線LAN機器を購入したいものです。
ただ、なんとなくNECよりバッファローの方がいいという人もいるでしょう。バッファロー製ですと、2.4GHzと5GHzの両方に対応したIEEE802.11n製品はちょっと高めです。AtermWR8700Nに近い価格ですと、2.4GHzがIEEE802.11nに非対応のタイプになります。どうしてもバッファローという方は、以下のものを選ぶとよいかと思います。
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